※このブログは広告(Amazon、楽天など)を使用しています。

ジェネリックって危険?効かない?

薬学生の私がジェネリック医薬品の危険性やなぜ効かないと言われているのか解説します。

ジェネリックって安く売ってる偽物みたいなものでしょ?

なんか不安。。

✏︎この記事を書いた人

2001年生まれ。薬学部5年生。
予防医学指導士の資格を取得。
主に薬学部での経験をもとに
様々な人生で役に立ったことを
紹介していきます。

Gumiちゃんをフォローする

そもそもジェネリックとは?

ジェネリック医薬品とは、後発医薬品とも呼ばれ、先発医薬品(いわゆる普通の薬)の独占的販売期間の終了後に発売されます。

先発医薬品と同じ有効成分を使用しており、開発や審査にかけるお金や時間が少ないため、先発医薬品に比べると半分以下のお値段です。

実は薬学部に通っている私も、ジェネリック医薬品は偽物、ぱちもん、ばったもんで、先発医薬品よりも質が低い物だと思っていました。

なぜ「危険」「効かない」と言われているのか知った上で、先発医薬品とジェネリック医薬品のどちらを選択するか考えてみてください。

危険と言われている理由

1番大きな原因はジェネリック医薬品を作る会社の不正です。

睡眠薬の混入で死亡事故が起きたり、ジェネリック医薬品の大手の会社で10年間も品質不正が行われていたことが発覚したりなど、ジェネリック医薬品を選択することを不安にさせてしまう不祥事が起きました。

ジェネリック医薬品は、先発医薬品の独占的販売期間の終了後、複数の会社が製造に取りかかります。ジェネリック医薬品には低価格という特徴があるため、その会社同士で価格競争が起こります。

つまり低価格にするために、安全管理や品質保証の面がおざなりにされてしまっているのです。

安全管理や品質管理を医療従事者ではない「技術者」がする場合、薬を単なる製造物として扱うことが多いため不正が起きやすいリスクがあります。

一方で「薬剤師」が管理を行う場合もあります。実際にその薬を届ける患者さんのことイメージできているため、不正のリスクは低くなります。

このように薬局以外の場所で患者さんのために働いている薬剤師がいます。

そしてジェネリック医薬品の目的は価格を抑えることだけではありません。先発医薬品の味や大きさを変えて飲みやすくしたり、先発医薬品で出ていた副作用を出にくくしたりなど、むしろジェネリック医薬品の方が良いこともあります。

その開発にも薬剤師が携わっています。

効かないと言われている理由

先発医薬品とジェネリック医薬品は有効成分は全く同じですが、添加物や製造方法は先発医薬品の特許で公にされていないため基本的に異なっています。そのため先発医薬品と、体内での溶け方や吸収されやすさを全く同じにすることはできません。それでも有効性や安全性は同じとみなして良いレベルをクリアしています。

このような理由からジェネリック医薬品の方が効きづらい人もいます。しかし裏を返せばジェネリック医薬品の方がきちんと効く場合もあります。

また先発医薬品の添加物にアレルギーがある方などにとっては、ジェネリック医薬品という選択肢があることは喜ばしいことです。

同じ有効成分で何種類もジェネリック医薬品があることも珍しくないため、ある1種類のジェネリック医薬品が効かなかったからといって「やっぱりジェネリックは効かない!」と判断するのは待ってください。

それでも使いたくない人へ

AGって知ってますか?

AGとはオーソライズド・ジェネリックの略で「新薬メーカーから許諾を受けたジェネリック医薬品」という意味です。

先発医薬品を使っている会社が、先発医薬品と全く同じ工場ラインで製造しているものもあります。

パッケージも中身も全く一緒で、書いてある名前だけが、先発医薬品は商品名、ジェネリック医薬品は成分名となっているだけなんてこともあります。

分かりやすく説明すると、

アサヒ飲料が作っているカルピスという乳酸菌飲料があります。これを先発医薬品と見立てると、カルピスそっくりな別の会社が作った白い乳酸菌飲料があります。これをジェネリック医薬品と見立てます。そして全く同じパッケージでアサヒ飲料が製造しており、製造場所の住所も同じだけど半額の乳酸菌飲料があるとします。これがAG(オーソライズド・ジェネリック)になります。

結論、先発医薬品よりもAG(オーソライズド・ジェネリック)の方が良くないですか?

もちろん本当に全く同じではないものもありますが、先発医薬品の会社と同じ会社、あるいは許可を得ている会社が製造している薬でしかも半額ならこの選択は全然ありだなと思います。

ジェネリック医薬品は全部NGと薬局に伝えてしまうと、AG(オーソライズド・ジェネリック)がある薬なのに、何も知らずに先発医薬品をもらってしまうかもしれません。

次回薬局に行く時には薬剤師に相談してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました